就活終わり

就職活動が終わった。


以前内々定が出たところに、入社することにした。

きっと、一年間遊んで暮らしていたら、私が一月から三月まで何を考えて就職活動して、この結論に至ったのか忘れてしまうと思う。

そして四月に入社して辛いことが少しあったりしたら、人より随分早く就職活動やめてしまったことを後悔したりしてしまうと思う。

だから、忘れないように、何でこの会社に入社意思を固めたのかを書いておこうと思う。


まず、仕事を考える上で二つの選択肢が思いついた。一つは好きなことを仕事にして休みやお給料を妥協してやりがいを求めて働く仕事につく。もう一つは好きなことではなく安定を求めお休みがありお給料がある仕事につくこと。

不安定で好きなことを仕事にするのか、安定な仕事で好きなことはプライベートに切り離すのか。

私の好きな文化、音楽や文学や写真や映画に関わる仕事はすべて不安定で食べていけない仕事であるということは、そういった文化を好きになった10代のころから分かっていた。食べていけるのは文化に対する天賦の才がある一握りの人だけである。

だから、好きなことは趣味として楽しむことにして、お給料をもらい自立した生活を送るための手段としての安定した仕事を探すことにした。


就職する上で会社選びの軸があった。総合職。全国転勤なしで働けること。お母さんになっても働ける、母親と両立して働いている先輩社員がいること。残業代が支払われること。一人で暮らしていけるお給料。住宅補助があること。完全土日休みであること。夏期休暇があること。社員の雰囲気がいいこと。

職種を決めたのは何となくだった。何となくインターンに行ったら、その職種の人たちの雰囲気がすごくよかった。サークルの人たちの雰囲気に似ていて、それがすごくいい雰囲気だと思った。

この職種は総合職だしお母さんになっても働ける。

そう思って、職種を限定し会社を選び始めた。


何となく行った初めての会社説明会でそのまま選考があった。周りの就活生は穏やかな感じがした。選考も楽しくできた。今思えば、説明会を手伝っている社員の人は若くきちんとした人でたくさんいた。他の会社と比べて。面接は全部素で話せた。素で思ったことを話した。そしたら内々定が出た。会社の人は私の素で話した内容を判断して会社に入っていいと考えてくれたのか。


他に説明会は二つあった。

一つはインターン先のホワイト企業。リベラルな感じがした。インターン、すぐに仲良くなれた若手社員の人がホワイトだよって耳打ちしてくれた。技術力がある。新しいものにどんどん手を出していく感じ。お休みもいっぱいある。みんな片手にパソコン抱えて廊下を歩いている。こんなところで働けたらかっこいいなと思った。結局エントリーシートが書けなくて終わった。

ずっとここに入れたらいいなと思っていた他業種の説明会。一年間何となくこの会社に入りたいと考えていた。本の仕事。いざ説明会に行く。全国転勤あり。すごくびびる。雰囲気は、自由な感じがしなかった。お話が上手くない女の人が一人で説明会。ホワイト寄りって言っていた。社内を本がいっぱい運ばれてるのが見えた。軸で考えていて、特に転勤のところと雰囲気で、違うなと思ってしまった。

あと一社説明会免除で適性検査受けた。すごく雰囲気いいところ。接してくれた社員は全員いい人いい雰囲気の人。ただ、住宅補助がない、夏期休暇ない、そういうところ、内々定でてた会社と比べてしまった。

他にも就活サイトで同業の会社を見た。全国に支店がある大きい会社、お給料がいい激務と噂される会社、小さい会社、本に関わる会社。

サイトで見ていると、軸の部分で、どうしても入りたいと思う会社がなかった。どこでもいいと思うようになってしまった。

有名な会社はやはり全国転勤の可能性がある。中小だと内々定もらった会社と変わらないか、福利厚生面で劣る。

やりたいことがないことが、私の就職活動だった。やりたいことがないから、軸でしか会社を選べない。

やりたいことは趣味にするから。仕事と区別するから。


会社を決めたのは、内々定がめちゃ早く出たこと。働きやすい環境に感じられたこと。軸に当てはまる。福利厚生が手厚い、全国転勤ない同じ規模の会社と比較して。


三月になって、就職活動のやる気がなくなってしまった。体調を崩して寝て過ごした。そうこうしているうちに、この会社にしようと思った。続けても、どうにもならない気がしてしまった。


それで会社に承諾書を出した。


早かったし、他人と比べて全く就職活動をしていないけれど、後悔していない。時期が早すぎたこともあって嘘ついたり自分を盛って大きな会社に挑戦したりすることなく気負わずに就職活動できた。自然に。


そういうことを考えて、私は就職活動を終わりにした。


忘れてしまったら見返そうと思う。